「飲みに行く」~”go drinking”と”go to drink”の話《シニア日常英会話》
先日、私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様から、次のような少し高度な内容の質問を受けました。
★「飲みに行く」を英語で言うと"go drinking"なのは覚えましたが、どうして"go to drink"とは言わないのですか?
もちろんその生徒様には、私なりにていねいに説明させて頂きましたが、少し複雑な話なのでこの場を借りてもう一度お話しさせて頂こうと思います。
まず、下のAグループとBグループの日本語を読んでみて下さい。
Aグループ
「飲みに行く」「踊りに行く」「泳ぎに行く」「スキーに行く」「釣りに行く」「登山に行く」「花見に行く」
Bグループ
「食べに行く」「見に行く」「会いに行く」「読みに行く」「習いに行く」「練習に行く」「取りに行く」
ここで、Aグループの方は《それだけで完結する行為》であるのに対して、Bグループの方は《それだけでは説明不足で、「何を?(誰に?)」と聞きたくなる行為》だという事に気がつきませんか?つまり、「私は昨夜友達と飲みに行きました。/踊りに行きました。」は自然に聞こえるけれど、「私は昨夜友達と食べに行きました。/見に行きました。」は説明不足で不自然に聞こえてしまうということです。やはり「ピザを」とか「映画を」という言葉が入っていないとおかしいですね。
このように、「自己完結できるAグループのような場合」は"go ~ing"の形で言うことができます。「〔何を?〕の説明が必要なBグループのような場合」には"go to ~ ・・・"の形で言うのです。【〈目的語〉が必要なのがBグループ、と言ってもいいでしょう。】
Aグループを英語で言うと、
◆I go drinking/dancing/swimming/skiing/fishing/mountain-climbing/flower-viewing.
となり、Bグループを英語で言うと、
◆I go to eat a pizza./see(watch) a movie/see(meet) my friend/read a book/learn yoga/practice tennis/take pictures.
のようになります。
さらに下の①と②、③と④の例文も比較してみて下さい。
①I want to go shopping. (私は買い物に行きたい。)
②I want to go to buy some food. (私は食料品を買いに行きたい。)
③I went mountain-climbing. (私は山登りに言った。)
④I went to climb Mt. Takao. (私は高尾山を登りに行った。)
「買い物」は"buying"とは言わず"shoppimg"と言いますね。でも「食料品を買う」時は"go to buy ・・・"の形にします。同じように「高尾山」を入れたい時には"go to ・・・"の形にします。
◎そして最後に【場所をプラスする】やり方についても触れておかせて下さい。
⑤I went shopping at Tokyu Department-store./in Kichijoji.(東急デパートに/吉祥寺に買い物に行った。)
⑥I went to eat a pizza at Denny's/in Aoyama.(デニーズに/青山にピザを食べに行った。)
※場所をプラスする時には、「お店・施設」なら"at"を、「町・地域」なら"in"が一般的です。"go(went)"が使われているので"to"かと思いがちですが、正しくはそうではないようです。
A: I want to go to buy a Xmas-present for my grandson.
Can you come and advise me?
(孫のクリスマスプレゼントを買いに行きたいの。
一緒に来てアドバイスしてくれる?)
B: Sure. Leave it to me. Because I have 3 grandsons.
(いいわよ。任せて。私は3人男の子の孫がいるから。)
A: Thank you. You are very helpful.
(ありがとう。あなたはとっても頼りになるわ。)
B: Well, shall we go drinking after shopping?
(じゃあ、買い物の後で飲みに行きましょうか?)
A: Good! I'd like to go to drink some good wine.
(いいわね!私おいしいワインを飲みに行きたいなぁ。)
師走。大掃除に、お孫さんのプレゼント選びに、おせち料理の注文に・・・とシニアの方には忙しいシーズンですね。新しい年には英会話を!とお考えの方は、12月中に一度レッスンをご見学してみてはいかがでしょうか?
「吉祥寺MCS英会話スクール」はJR中央線/京王井の頭線・吉祥寺駅から徒歩3分、お買い物エリアの中に位置しています。お気軽に体験しに来て下さい。
2019年12月07日 05:12 PM
「・・・の間」/whileの使い方《シニア日常英会話》
今回は前回の《お役立ち英会話》の続編です。
前回は「~しながら」の話の中で、"while ~ing"という形を紹介しましたね。例文は
◇We enjoy talking while drinking coffee. (私たちはコーヒーを飲みながらおしゃべりを楽しみます。)
でした。
実は、詳しく言うと"while"は「~している間に」という意味(の接続詞)なのです。そしてこの文は、厳密に言うと
◆We enjoy talking while we are drinking coffee.
の"we are"が省略されている文なのです。つまり「私たちがコーヒーを飲んでいる間に、私たちはおしゃべりを楽しみます。」が厳密な和訳なのです。この"we are"のところは、両方の主語が同じ時に省略してもよいことになっています。(そして両方の主語が同じ時は「~しながら」という訳し方をしてもいい事にも気がつくと思います。)
ということは、"we are"が仮に"they are"などであっても行けそうですね。(そうなると「~ながら」という訳し方はふさわしくありませんね。)
◆We enjoy talking while they are drinking coffee. (彼らがコーヒーを飲んでいる間に、私たちはおしゃべりを楽しみます。)
それではここから、"we are"の部分を省略しないタイプの他の例文も紹介してみましょう。
①I washed the dishes while he was taking a bath. (私は彼がお風呂に入っている間に、お皿を洗った。)
②I didn't enter the room while she was practicing the piano. (彼女がピアノを練習している間は、私は部屋に入らなかった。)
③Where did you kill time while it was raining? (雨が降っている間、あなたはどこで時間をつぶしたのですか?)
④I can't relax while my husband is at home. (夫が家にいる間は、私はリラックスできない。)
※「~している間」という意味合い上、"while"の後に続く文は「進行形」的なニュアンスのものであることは想像がつくでしょう。よく似た語に"when"(「・・・時」)がありますが、これは後ろに続く文の制約はありません。ただ、「~の間中ずっと」というニュアンスは"when"では出せません。
なお、私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様からよく頂く質問として、「"while"と"during"の違い」についても触れておきたいと思います。"while"は〔接続詞〕なので、後ろには原則として(主語と動詞のある)文が続き、意味は「~している間」ですが、"during"は〔前置詞〕なので後ろに来るのは〔名詞〕で、意味は「~の間」です。
⑤He stayed at home while I was traveling. (私が旅行している間、彼は在宅していた。)
⑥He stayed at home during my trip. (私の旅行の間、彼は在宅していた。)
以下は「停電」についての会話です。
A: What were you doing when the lights went out?
(明かりが消えた時、あなたは何をしていたの?)
B: I was taking a bath.
(私はお風呂に入っていたの。)
A: Well, what were you doing while the lights were off?
(じゃあ、明かりが消えていた間、何をしていたの?)
B: I was singing in the bath-tub.
(バスタブの中で歌を歌っていたわ。)
この会話を見ると、"when"と"while"の違いが理解しやすいのではないでしょうか。
最近では「停電」のことを"blackout"という事は、すっかり有名になってしまいましたね。ちなみに「昨晩停電があった」は、"There was a blackout last night."と言います。
★「吉祥寺MCS英会話スクール」では、この10月から《シニアのためのゆっくり英会話~初心者クラス》がオープンしました。
吉祥寺は、日に日にクリスマスのオーナメント(飾りつけ・装飾品)が増えて、いっそう賑やかです。井の頭公園もまもなく紅葉の見頃。散歩のついでに「吉祥寺MCS英会話スクール」の《シニアレッスン》をのぞいてみて下さい。見学はもちろん無料です。
2019年11月09日 10:01 PM
「~しながら」《シニア日常英会話》
シニア女性の方は「ながら族」が得意のようです。それもそのはず、料理にせよ掃除・洗濯にせよ、主婦の仕事はもともと複数の作業を同時進行させなくてはならない事ばかりですね。しかしスマートフォンの登場によって、最近では「ながら族」の主役は若者に奪われてしまった感があります。
今回は、「~しながら」という言い方を考えてみたいと思います。まず下の例文を見て下さい。
①We enjoy talking over coffee. (私たちはコーヒーを飲みながらおしゃべりを楽しむ。)
②I slept with the air-conditioner on. (私はエアコンをつけながら眠った。)
③It's bad manners to talk with your mouth full. (物を食べながらしゃべるのは行儀が悪い。)
いずれも「~しながら○○○する」という表現ですが、どんな行為にも幅広く使えるパターンではありません。何といってもオススメは"while"を使う表現です。
④We enjoy talking while drinking coffee. (上の①と同じ意味です)
⑤He has dinner while watching TV. (彼はテレビを見ながら夕食を食べる。)
⑥She was waiting for a train while texting. (彼女は携帯電話をいじりながら電車を待っていた。)
★"while"はそもそも「~している間に」という意味を持つ〈接続詞〉なのですが、後ろに"~ing"の形をつなげることで「~しながら」という言い方にできる便利な言葉です。
⑥に出てきた"texting"という語について説明しておきましょう。本来「本文」とか「教科書(textbookの略語)」として使われる〈名詞〉の"text"が、「文を作る・書く」という〈動詞〉としても使われるようになり、さらに最近では「携帯電話やスマートフォンに文を打ち込む」という意味にも使われるようになったものです。もともとは若者のスラングだったようなのですが、今ではすっかり定着していて、私の友人のネイティブ達も頻繁に使っています。
※なお、上の⑤の文を"He has dinner watching TV. "のように"while"を使わないで、「テレビを見ながら」という意味にするテクニックもあります。これは〔分詞構文〕という上級者向けのテクニックで、皆さんには無理をしないで"while"を使う言い方の方をオススメします。
A: My daughter always studies while listening to music.
How can she concentrate?
(ウチの娘はいつも音楽を聴きながら勉強してるのよ。
よく集中できるわね。)
B: Oh, my son, too. No. His case is the opposite.
He listens to music while studying.
(あら、ウチの息子もよ。いや、彼の場合は逆ね。
彼は勉強しながら音楽を聴いてるわ。)
A: Oh My God! It's unbelievable.
(何てことかしら!信じられないわ。)
「~に集中する」という言い方は"concentrate on ~"といいます。「勉強に集中する」であれば、"concentrate on studying"です。
この"text"(本文)を書いている間にも、台風19号による暴風雨が吹き巻いていますが、皆様の所は大丈夫でしょうか?
秋は台風シーズンでもありますが、「文化の秋」「習い事の秋」でもありますね。「吉祥寺MCS英会話スクール」では、この秋、初めて英会話を習うシニアの生徒様を募集しております。「吉祥寺MCS英会話スクール」はJR吉祥寺駅から歩いて3分。少しだけ勇気を出して、ぜひご見学【無料】にお越しになってみて下さい。
2019年10月12日 06:15 PM
“will”と”be going to”の違いの話《シニア日常英会話》
今回は、あらためて"will"と"be going to"の違いの話をさせて頂きます。私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様からも頻繁に質問される事で、つい先日も話題になったばかりです。
まず次の2文を見て下さい。
①I will eat sushi for dinner.
②I'm going to eat sushi for dinner.
どちらも「未来形」で、「私は夕食にお寿司をたべるつもりです。」という意味ですが、①は「今の意志として食べるつもりでいる」、②は「食べようとしている・食べることになっている」ニュアンスでしょうか。①の方は、もしかするとお寿司屋さんに向かう途中で、安いステーキ屋さんを見つけたので急きょステーキに変更になってしまうかもしれません。でも②の方は、既にお寿司屋さんが予約してあって、変更される可能性は低い感じです。"going"が使われているということは、「その行為に向けて既にスタートを切っている」と考えれば良いと思います。
【文法用語では①は「意志未来」、②は「近未来」と言ったりします。】
但し、これは厳密に言えばの話で、ネイティブ達もいちいちそこまで区別して使っているとは限りませんし、私たちもそんなに使い分けにこだわる必要はありません。もっとも次のような特殊な例では気をつけた方がいいでしょう。
③I will die. (私は死ぬつもりよ。)
④I'm too much busy. I'm going to die. (あまりに忙しすぎて、私死んじゃうわ。/死にそうよ。)
◆ちなみに、"be going to"の"be"を「過去形のbe動詞(was/were)」にすると、「~するつもりだった/しようとしていた」という表現ができます。このニュアンスは"will"では出せませんので、覚えておきたいですね。
⑤I was going to die. (私は死にそうだった。)
⑥We were going to go out but we couldn't. (私達は外出するつもりだったが、できなかった。)
★なお、⑥の例のように"be going to"の後の動詞が"go"(行く)になる場合には、"going"を1回だけにして"We were going out・・・・."のようにしても構いません。
さらに、"come"(来る)の場合には、"going"そのものを"coming"に変えてしまう事もできます。
⑦She is going to come here.=She is coming here. (彼女はここに来ます。)
A: I'm going to climb Mt. Fuji this weekend.
(僕は今週末富士山に登るんだ。)
B: Good! What time will you start climbing?
(いいね。何時に登り始めるんだい?)
A: I will start after lunch, about 1 o'clock.
I want to see a sun-rise from the top the next morning.
(昼食後、1時頃のつもりだよ。翌朝頂上から日の出を見たいんだ。)
B: Great! But be careful of mountain-sickness. Climb slowly.
(すばらしい!でも高山病に気をつけて。ゆっくり登れよ。)
私も学生時代に富士山に登ったことがありますが、高山病による頭痛でとてもつらかったことを思い出します。聞くところでは、シニア層の方が若い人よりも高山病が軽くすむようで、そろそろシニアの私はもう一度トライしてみようかと考えています。
「吉祥寺MCS英会話スクール」では、この秋から《シニア初級英会話》クラスをオープンの予定です。「若い人に気兼ねせず、同年代の仲間とゆっくり英会話を習ってみたい」シニアの方は、ぜひ一度ご見学【無料】においで下さい。
2019年09月05日 10:27 PM
「猛暑」「熱中症」《シニア日常英会話》
How are you getting along in these hot days?(暑中見舞い申し上げます。)
毎日、本当に暑いですね。この時期、私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様は、この猛暑の中を毎週通ってきて下さり、エアコンの効いた室内にいる私は、皆さんに足を向けて寝られないようなありがたい気持ちになります。今回はこの時期にちなんだお話しをさせて頂きます。
◆「猛暑」は英語では何と言えばいいでしょうか?単に"It's very hot."(非常に暑い。)や"It's too hot."(暑すぎる/あまりにも暑い。)と言う以外に、こんな表現もあります。
①It's extremely/severely/terribly hot. (極度に/厳しいほど/恐ろしく暑い。)
②It's boiling hot. (茹だるように暑い。)
名詞にすると、それぞれ"extreme heat"、"severe heat"、"terrible heat"、"boiling heat"になります。ちなみに「蒸し暑い」は「暑い+湿度が高い」の意味ですから"hot and humid"、もしくは一語で"muggy"と言います。
③It's so muggy today. (今日はすごく蒸し暑い。)
◆そして「猛暑」に付きものの「熱中症」は"heat stroke"とか"sun stroke"と表現します。"stroke"というのは「一撃」とか「卒中・発作」などと訳される言葉です。「熱中症」は室内でも起こりますので、"heat stroke"の方が適切かもしれません。「熱中症になる・かかる」と言う時には、動詞の"get"か"have"を使えばOKです。
④He got heat stroke. (彼は熱中症になった。)
⑤I had slight heat stroke at that time. (私はその時軽い熱中症にかかっていた。)
【そういえば、私が子供の頃には「熱射病」とか「日射病」という言葉をよく聞きましたが、これらは「熱中症」と同じです。シニア層には懐かしい言葉かもしれませんね。】
A: What's your plan for your summer-vacation?
(夏休みの計画は?)
B: I'm going mountain-climbing to avoid this extreme heat.
(この猛暑を避けるために登山に行くのよ。)
A: Good. But take care not to get heat stroke.
(いいわね。でも熱中症にかからないように気をつけてね。)
B: I know. But the mountain is over 1000 meters high.
(わかってるわ。でもその山は標高1000メートル以上なのよ。)
A: No. You shouldn't take it too easy.
(だめよ。甘く見ない方がいいわよ。)
"Take it easy."は、よく「気楽にやりなよ。」とか「頑張れよ。」という意味に使いますが、"too easy"とする事で「あまりに安易に考える」といったニュアンスになります。
皆さんの夏の計画はどうでしょうか?「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様のほとんどは、「こんな暑くて混んでいる時にどこにも行きませんよ。この猛暑はシニアの大敵ですからね。」と、賢い選択のようです。
私は今日(8月6日)から8月15日(木)まで夏休みを取らせて頂きます。「MCS英会話スクール」のレッスンもその間休講とさせて頂きます。8月16日(金)からは通常通りです。ご了承下さいませ。
2019年08月06日 11:36 AM