“If”と”When”の話《シニア日常英会話》
今回は、私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様がよく間違ってしまう"if"と"when"のお話をさせて頂きます。
皆さんもご存じのように、"if"は「もし~なら」、"when"は「~時」と訳されますが、問題はどちらも日本語の「~したら」に該当してしまう事です。そこで、正しくは"when"で言うべき所をつい"if"で言ってしまう場合が、日本人には多いのです。
結論から言ってしまいますと、"if"は《仮定》ですから、「そうなる可能性もそうならない可能性もある場合」に使いますが、"when"は「(ほぼ)必ずそうなるであろう場合」にしか使いません。
例文を見てみましょう。
① If you come to Osaka, you can stay at my house.
② When you come to Osaka, you can stay at my house.
①も②も「大阪に来たら、僕の家に泊まっていいですよ。」という意味ですが、①は「まだ大阪に来る可能性が決まっていない場合」に、②は「近々大阪に来る事がわかっている場合」に使います。次の例でも考えてみて下さい。
③ If you meet Nancy, please say hello.
④ When you meet Nancy, please say hello.
どちらも「ナンシーに会ったら、よろしく言ってね。」ですが、違いはもうおわかりですね。
次の例についてはどうでしょうか。
⑤ When the rain stops, I will go out. (雨がやんだら、私は出かけます。)
⑥ If the rain stops early, I will go out.(もし雨が早くやんだら、私は出かけます。)
雨はいつかは必ずやみますから、⑤は"when"で言います。しかし早めに雨が上がるかどうかはわかりませんから、《仮定》の"if"を使うわけですね。このように、例えば「お父さんが帰宅したら」とか「あなたが大人になったら」とか「私が死んだら」などの例では、"if"を使うのは変な話なのです。【但し、「早く帰宅したら」や「明日死んだら」であればOKです。】(縁起の悪いたとえでごめんなさい・・・)
◆それからもうひとつ!それは順序の話です。上の①~⑥の例文ではすべて"If・・・・"と"When・・・・"の部分が文の最初に来ていますが、ネイティブの外国人達は文の後ろの方に持ってくる事を好む傾向があります。なぜなら、彼らは結論や大事な事をを先に言いたがるからです。でも私たち日本人としては、日本語の順序通り、最初に言いたくなってしまいます。それは気にしなくてもいいと私は思います。
⑦ Don't drive if you drink./Don't drive when you drink.(飲んだら運転するな。)
A: I want to travel to Hokuriku-region when this task is over.
(この仕事〔任務〕が終わったら、北陸地方に旅行したいの。)
B: Good! If you go to Kanazawa, I will introduce a nice guest-house.
(いいわね!もし金沢に行くのなら、素敵なゲストハウスを紹介するわよ。)
A: Oh, really? Thank you.
(あら本当?ありがとう。)
B: If you have time, you should visit Noto Peninsula, too.
(もし時間があったら、能登半島も訪ねるといいわ。)
A: I see. I will let you know when the schedule is clear.
(わかったわ。スケジュールがはっきりしたら知らせるわね。)
外国人旅行者の受け入れもいよいよ始まりました。以前のように、街で彼らと会話ができる日も、そう遠くはないと期待しています。その時のためにも「思い立ったら吉日!」ほんの少し勇気を出して、まずは「吉祥寺MCS英会話スクール」の《無料体験》にトライしてみて下さい。
2022年06月01日 10:09 PM
“as soon as possible” の話《シニア日常英会話》
"as soon as possible"は非常に有名な言い回し(熟語)ですね。私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの皆さまもこれはよくご存じで、時折使っていらっしゃいますが、今回は少々補足を加えながらお話ししてみたいと思います。
まずは次の例文を見て下さい。
① He is as tall as I(me). (彼は私と同じくらい背が高い。)【※"I"でも"me"でもOK。】
② He ran as fast as Mike. (彼はマイクと同じくらい速く走った。)
英語で「程度が同じ」ということを言うには、"as ~ as ・・・"を使います。【"same"という語は使わないので注意が必要です。】ここで、②の文の"Mike"の代わりに"possible(可能な)"という語を入れたら、「可能なのと同じくらい速く走った」という意味に解釈されますね。そこから「可能な限り・できるだけ速く」という意味になります。
③ He ran as fast as possible. (彼はできる限り速く〔=全速で〕走った。)
◆さてここからが本題です。もし③の文の"fast(速く)"が、"soon(まもなく・すぐに)"であれば意味はこうなるはずです。
④Give me a call as soon as possible. (できるだけすぐに〔早く〕電話を下さい。)
このように、有名な"as soon as possible"とは「できるだけ早く・なるべく早く」という意味の熟語なのです。でも、ここでひとつ注意が必要です。"soon"は「今の時点から間を置かずに・間もなく」という意味の「早く」なのであって、"early(早い時間帯に)"や"quickly(素早く・急いで)"とはニュアンスが違うという事です。
⑤ Come home as early as possible tonight. (今夜はなるべく早く帰宅して下さい。)
⑥ Change your clothes as quickly as possible. (なるべく早く〔急いで〕着替えなさい。)
実は⑤や⑥の文も"as soon as possible"で言ってしまっている日本人が多く見受けられます。それでも通じますので問題はないのかもしれませんが、それこそ「できるだけ」気をつけたいものですね。
また、この"as soon as possible"はあまりにもよく使われるので、頭文字だけ取って"A.S.A.P"と略されることもあります。特にメールなどではよくやる手です。
⑦ Let me know A.S.A.P. (なるべく早く知らせてよ。)
なお、似たような意味の言葉として"right away"や"at once"や"immediately"などがあり、意味はどれも「ただちに・すぐに」です。("soon"だけだと「間もなく」としか解釈してもらえず、相手は急いでくれませんのでご注意。)
A: I want to go home as early as possible tonight.
(今夜はできるだけ早く帰宅したいんだ。)
B: Oh, what's up?
(オゥ、何があるの?)
A: Actually, today is my daughter's birthday.
(実は、今日は娘の誕生日なんだよ。)
B: In that case, you must.
OK, let's start today's meeting as soon as possible.
(それだったら、そうしなくちゃ。よし、今日の会議はなるべく早く始めよう。)
待ちに待った「外出規制のないゴールデンウィーク」が始まりました。とはいってもシニアの皆さんにとっては、どこも混み合うゴールデンウィークは昔から外出をひかえる期間です。賢いシニアは、ゴールデンウィークが終わってから活動開始のようです。
それと意外な事に、シニア層にとってこの連休明けは何か新しい事を始めるチャンスでもあります。3月・4月は家族や孫達の行事などで何かとあわただしく、ここにきてようやく落ち着いて自分の時間が作れるようになるのがこの時期。
シニアの皆さま、明るく暖かな日差しの中、吉祥寺の街へ出て「吉祥寺MCS英会話スクール」にぜひお立ち寄り下さいますように。我田引水でスミマセン。
2022年05月01日 07:52 AM
“I’m sure”と”I’m afraid”の使い方 《シニア日常英会話》
ネイティブの外国人はよく使っていても、私たち日本人には今ひとつ使いこなせていない"I'm sure ~"と"I'm afraid ~"について考えてみたいと思います。
この2つの表現は、私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様だけでなく、私自身もかつて頭を悩ませた言い方です。まず単語の解説から始めましょう。
まず、"sure"も"afraid"も〔動詞〕ではなく〔形容詞〕ですので、"am"というBe動詞【状態を表す「です・である」という意味を持っています】と一緒に使わなくてはならないという点を押さえておいて下さい。意味は、"I'm sure ~"の方は「私は~を確信している(状態です)」、"I'm afraid ~"の方は「私は~を恐れている(恐れている状態です)」となります。
①I'm sure of his success. (私は彼の成功を確信している。)
②I'm afraid of earthquakes. (私は地震を恐れている/地震がこわい。)
と、このように後ろに〔名詞〕が来るときには"of"を使います。
しかし私たちが苦手としているのは、後ろに〔文〕が来るときです。
③I'm sure (that) he can succeed.
(私は彼が成功できることを確信している。→彼はきっと成功できると思う。)
④I'm afraid (that) he cannot succeed.
(私は彼が成功できないことを恐れている。→成功できないのではないかと心配だ。)
この2例では、「きっと(絶対)~だと思う」とか「~ということを心配している/残念ながら~だと思う」のように、和訳するときに工夫やセンスが必要です。次の文でも確認してみましょう。
⑤I'm sure (that) this PC is broken. (このパソコンは絶対に壊れてるよ。)
⑥I'm afraid (that) this PC is broken. (このパソコンは壊れてるんじゃないかなぁ。)
◆また、相手に言いにくいことを伝えなくてはならない時にも"I'm afraid ~"がよく使われます。
⑦I'm afraid we can't give you a refund. (恐れ入りますが払い戻しはできかねます。)
そういえば日本語でも言いにくいことを伝える時に、「恐縮ですが」とか「恐れ入りますが」と言いますね。ですから「恐れる」という"afraid"をこのように使う事は自然なことなのです。
◎私からのオススメは"This PC is broken, I'm sure . "とか"We can't give you a refund, I'm afraid."のように後から付け足す方法です。その方が日本人には使いやすいと思います。
A: Excuse me. I want to cancel this ticket.
(すみません。このチケットをキャンセルしたいのですが。)
B: I see. But I'm afraid you need cancellation-fee.
(わかりました。でも恐れ入りますがキャンセル料が必要です。)
A: Why? I'm sure I can cancel it free until tomorrow.
(なんで?明日までは無料でキャンセルできるはずですが。)
B: Because you bought it with a premium-coupon.
(なぜなら、お客様はプレミアムクーポンで購入されたからです。)
A: Are you sure?
(マジですか?)
B: Yes, I'm afraid.
(はい。恐縮ですが。)
" Are you sure?"を今風に「マジ?」と訳すこともできるのも、もうおわかりですね。割引クーポン等の特典で買い物をした場合には、キャンセルの規約(cancel-code)が適用されないこともありますからご注意下さいね。
私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」から徒歩5分の井の頭公園の桜も満開です。この半月ほどで、公園でも町でもシニアの姿を多く見かけるようになってきました。この機会に「吉祥寺MCS英会話スクール」にもお立ち寄り下さい。ご見学・ご体験はいつでも無料です。
2022年04月03日 11:19 AM
Be quiet! 【beを使う命令文】の話《シニア日常英会話》
"Be quiet."(静かにしなさい)は有名な英語(命令文)ですね。でもなぜ"Be"という語が必要なのか?という点に関しては、私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様に限らず、今ひとつよくわかっていない方が多いような気がします。
◎まず《命令文》の確認から入ってみましょう。
《命令文》とは「~しなさい」「~して下さい」といった意味の文で、主語を使わずいきなり〔動詞〕から始まる文です。(目の前の相手に向かってしか言わないため、主語は要らないわけです。)
①Sit down./Stand up. (座りなさい・座って下さい/立ちなさい・立って下さい。)
※ここで気をつけて頂きたいのは、「命令文」という呼び方に惑わされて、相手に強いインパクトを与えてしまうのではないか、と考えている日本人が多いことです。言い方や顔つき次第で十分ソフトに伝わるということを理解して下さい。【なお、"please"を文の先頭か後ろに置けば、「どうぞ~して下さい」という更にソフトな伝わり方になります。】
◎そして、この《命令文》の前に"Don't"をかぶせたのが《否定命令文》で、「~するな」「~しないで下さい」という意味になります。
②Don't sit down./Don't stand up.(座るな・座らないで下さい/立つな・立たないで下さい。)
※この場合もやはり、言い方や顔つき次第で伝わり方を調整することができます。"please"に関しても上と全く同じです。
◆さてここでいよいよ"Be quiet."のお話しです。"quiet"は「静かな・おとなしい」という意味の〔形容詞〕ですね。ですから、相手に静かにしてほしい時に単に"Quiet."とだけ言っても、相手には「静かな。」という意味にしか受け取ってもらえません。
そこで「命令文はいきなり〔動詞〕から始める」というルールを思い出して下さい。"be"は「~である・~になる」という意味を持つ〔Be動詞〕の原型です。(通常〔Be動詞〕は(現在形では)"am/is/are"の形を取りますが、《命令文》の時は"be"という原型を使います。)この"Be"を"quiet"の前に置くことによって、相手に「静かであれ・あって下さい」とか「静かになれ・静かになって下さい」と伝えることができるわけです。
この時、「しずかにしなさい・して下さい」と訳し変えるのは、我々日本人側がセンスで工夫しなければなりません。以下の例文もチェックしてみて下さい。
③Be good.(良くありなさい・良くなりなさい→いい子にしてなさい。)
④Be careful.(注意深くありなさい・なりなさい→注意して下さい。)
⑤Boys! Be ambitious!(青年よ!野心的であれ。→大志を抱け。)
⑥Please be kind to old people.(どうかお年寄りには親切にしてあげて下さい。)
⑦Don't be late.(遅くあるな・遅くなるな→遅れないで。)
⑧Don't be so nervous.(そんなに神経質であるな・になるな。→そんなに緊張しないで。)
このように、"be"を使う《命令文》の場合には和訳するときのセンスも必要なわけです。
◇最後に、"Be"の後に〔形容詞〕でなく〔名詞〕が来る例も紹介しておきましょう。
⑨Be a man.(男であれ・男になれ。→男らしくあれ。)
⑩Please be my guest here.(どうぞここでは私のお客であって下さい・になって下さい。
→どうぞここは私にご馳走させて下さい。)
【※⑩の文は「ここのお勘定は私が持ちます」という時の有名な表現です。】
S: Judy and Laura always diss me. I hate them.
(ジュディとローラはいつも僕を馬鹿にするんだ。大嫌いだ。)
M: Don't say that.
Be kind to them and they will change.
(そんな事言わないの。
彼女たちに優しくしてあげなさい。そうすれば変わるわよ。)
S: No, I can't. I will revenge sometime.
(嫌だよ。無理だよ。いつか仕返ししてやるんだ。)
M: Don't be stupid! Girls are weaker than boys.
(バカなこと言わないで!女の子は男の子よりも弱いのよ。)
S: That's wrong. Because you are stronger than Dad.
(それは嘘だよ。だってママはパパよりも強いじゃないか。)
"diss"という動詞は最近の若者がよく使う「ディスる」で、元々は"disrespect"(否定する・バカにする)の省略形です。ラップミュージックの歌詞に使われてから流行語になって、今では新造語として辞書にも載るようになってしまいました。
"stupid"は「バカな・愚かな」という意味、"wrong"は「誤った・間違った」という意味の形容詞です。
◆いよいよ春らしく暖かくなってきましたね。
「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様は、ほぼ全員が3回目のワクチン接種を終えたようです。だからといって油断は絶対禁物ですが、シニアの皆さま、そろそろ少しずつ街へ出てみませんか?《初心・初級者クラス》へのお問合せもポツポツ出始めました。
「吉祥寺MCS英会話スクール」では、感染対策をしてご見学・ご体験をお待ちしております。
2022年03月02日 10:48 PM
“anybody/everybody”(誰でも) のお話《シニア日常英会話》
前々回(2021年11月)のこの《シニアお役立ち英会話》コーナーでお伝えしましたように、今回は"anybody"と"everybody"のお話をさせて頂きます。
"anybody"と"everybody"はどちらも「誰でも」と訳す言葉ですが、その違いは"anything"/"everything"の時と同じで、「"everybody"は《誰でも全員・全ての人》であるのに対して、"anything"は《誰でも1人か2人くらい》を指す言葉である」です。【ちなみに"everyone"/"anyone"も全く同じ意味の語ですが、すこしかしこまった言葉です。】
例文を見てみましょう。
① Everybody can use the library. (誰でも〔全員が〕その図書館を利用できる。)
② Anybody can borrow the book. (誰でも〔希望する人は〕その本を借りる事ができる。)
③ I will show it to everybody. (私はそれを誰にでも〔全部の人に〕見せてあげよう。)
④ I will show it to anybody. (私はそれを誰でも〔希望者には〕見せてあげよう。)
⑤ She is kind to everybody. (彼女は誰にでも〔全部の人に〕親切だ。)
⑥ You can bring anybody to the party. (あなたはそのパーティーに誰でも連れて来ていいですよ。)
⑦ Everybody wants to be rich. (誰でもお金持ちになりたい。)
★例えば⑥の例文で"everybody"を使ったら、パーティー会場がパンクしてしまうかもしれませんし、⑤や⑦の例文で"anybody"を使ったらおかしい事はわかりますね。
なお、"everybody"も"everything"と同様に、意味的には「すべて」でも《単数》で扱うということも覚えておきましょう。
A: I think I will send somebody for your new project.
(君の新しいプロジェクトの為に誰か行かせようと思うんだが。)
B: Thanks. Anybody will be OK, if he is smart enough.
(感謝します。誰でも結構です、十分優秀な男なら。)
A: Well, I recommend Jody.
Everybody says he is a computer-expert.
(ではジョディを推薦するよ。誰もが、彼は
コンピューターのエキスパートだって言ってるからね。)
B: Sounds good. I count on him.
(それはいい。彼に期待しますよ。)
"send"は「送る」という意味ですが、「人をやる・遣わす」という意味もあります。"enough"は「十分な」という意味で、修飾する語の前にも後ろにも置く事ができる異色の形容詞です。また、"count on ~ "は「~に期待する」の意味です。
★今年の冬は連日極めつけの寒さですが、「吉祥寺MCS英会話スクール」のすぐ近くの井の頭公園では梅の見頃も間近になりました。
シニアの皆さま、気分転換もかねて「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアクラスをのぞきに来てみて下さい。もちろん「感染」にお気を付けて。
2022年02月04日 06:37 PM